-秘色の雨- blog by 田ノ岡三郎・紅雪・高橋弥歩

Musilogue第3弾アルバム「秘色の雨」レコーディング直前。メンバー全員、そして野崎良太さんを交えての顔合わせ、楽曲やアイデアを持ち寄ってのリハーサルののち、お食事会を兼ねたインタビューの場を設けていただきました。

このプロジェクトに懸ける思い、そしてそれぞれの音楽への情熱、、、みんなで語り尽くすほど語り続けたのですが、インタビュアーの牛島絢也さん曰く、「箏、サックス、アコーディオン。凄く面白そうなんだけど、なんだけど、、、どんなサウンドなのか全く想像がつかない!!!」とのことでした。素晴らしい音楽世界が創れる確信はあったものの、僕らにもこれから形にしていく「秘色の雨」の世界は、今迄それぞれが経験してきたどんな録音や作品創りとも違う味わいのものーー 未知のアンサンブルを生み出す作業となっていくのでした。

初リハーサルの時点で、この作品の軸となる、箏の音色(紅雪さんの奏でる箏は、一般的な箏とは似て非なる楽器だと認識した方が良い!と確信)にも存分に触れ、そして栗原健さんによる素晴らしいジャケットイラストもこの時点で出来上がっており、そのイメージとともにレコーディングに臨めるのは幸せなことでした。

そしてモノグラムスタジオでのレコーディング初日。エンジニアは池田新治郎さん。箏は様々なオプションツールとともに、サクソフォン、アコーディオンはそれぞれ音色を選べるよう複数の楽器をセッティング。それぞれが別々のブースに入り、同時演奏による「一発録り」形式で、録音がはじまりました。

レコーディング一曲目に録ったのが表題曲である「秘色の雨」。録り終えて早速モニタールームでチェック。この瞬間、このアルバムが凄い作品になる事をメンバー全員で確信しました。いきなりうまくいきすぎて戸惑ってしまったくらいです。

い、いいね!でも、一応もう一回ぐらい同じ曲で録ってみる?・・・採用!笑

という事で「秘色の雨」はどちらのテイクも収録されています!こうしてレコーディング中はお互いにアイディアを出し合いながら制作しました。今まで聴いた事のないサウンドを目指してつくられたアルバム。即興音楽とはいえ、どの曲にもとても思い入れがあります。

未知かつ至福の音世界、、、こんな作品を創ったのは、メンバー全員が初めてだったかもしれません。「即興音楽」の要素は強いのですが、ひとつひとつのナンバーは、紛れもなく「楽曲」なのです。

そして2017年9月29日、中目黒・楽屋で行われたリリースライブ。即興要素に溢れたこの作品群をどう演奏するのか、、、このアンサンブルにおいてはステージは「再現」の場ではなく、それぞれの楽曲の新たなストーリーを創り出す場所。(だから、今後のライブにも是非注目していただきたいです!)

紅雪さんの圧倒的な箏の音色がリードするタイトルチューン「秘色の雨」に始まり、髙橋弥歩さんのブローが印象的な「solennite」対照的にアンニュイさの薫るメロディの「summer rain」、、、そしてアンコールはこのアルバムを共に創らせていただいたpiano:野崎良太さん sax栗原健画伯を交えて「YAMATO」でグランドフィナーレ!!弥歩×画伯のsaxバトルも熱かった〜

「こんなの聴いたことない!でも最高!!」というお客様の声がとても嬉しかったです。初回限定盤のハンドメイドCDも沢山お買上げいただき、みんなでいっぱいサインをさせていただき、、、より沢山の、世界中の人達にこのサウンドを聴いてもらいたい!とあらためて感じました。

田ノ岡三郎×紅雪×髙橋弥歩。この3人が紡ぎ出す激しくも暖かい音世界を、じっくり味わって聴いていただけましたら幸いです。よろしくお願いします!!!


〜おまけ  by 高橋弥歩〜

​​Jazztronik Big Bandでもお世話になっている栗原健さんアンコール飛び入り!暖かく、包み込むような音色は栗原さんの人柄そのものです!毎回Musilogueのジャケットのデザインも手掛ける栗原さんですが、なぜ絵までこんなにうまいのかは誰も知らず、謎です・・。

Musilogue代表、野崎良太さん。邦楽器も積極的に取り入れた新しい音楽を作っていきたいという、野崎さんの情熱がなければこのトリオは生まれませんでした。最後にはアンコールにも参加してくださって、”暗黒バージョンでない”『Yamato』の豪華セッション大いに盛り上がりました!

Musilogue blog

Musilogue(ムジログ)とは、野崎良太(Jazztronik)が中心となりスタートした新しい音楽カルチャープロジェクトです。ここではMusilogueの活動や情報を発信していきます。Musilogue is a new music project stared by Ryota Nozaki(Jazztronik) who is the centre of the project.

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